公園に住み着いた野良ねこ問題~猫と人間の共存?~
ここはとある公園です。
数年前から捨て猫が住み着いて、さらに餌やりをする人がいるので、さらに捨て猫が増えてしまったそうです。
昭和生まれの田舎育ちなので、野良犬野良猫がいてもなんとも思わないのですが、田舎であっても最近ではこの猫達がする糞やいたずらの問題で、この公園がある地域では問題になっているようです。
猫ブームで、ネットやテレビのニュースではかわいい猫動画なんかが取り上げられて視聴者の心を癒しているのですが、この違いは何でしょうか?
私なんかはこの公園を「猫とふれあえる公園」にして、募金箱なんかも置いて、観光資源にするっていうのがいいんじゃないかと思うんですが、そういうのは地元としては受け入れられないようです。
餌やりにくる人は地元の住民ではないようで、地元民との衝突もかつてはあったようです。
公園を管理しているのは市役所で、公園内に餌やりの器などの置かないように、監視カメラなんかも設置しているのだそうです。
私が訪れたときもカメラがありましたね。
本来、「猫を捨てた人間が一番悪い」のは間違いない。
そして、かわいそうなのでせめて生きるための食料を提供している「餌やり人間」
そして、それにより生きながらえる猫達の糞などで迷惑を受ける「地元民」
よくテレビでも観光客が訪れる猫が沢山いる島なんかはどうしているんでしょうかね?
地域猫という取り組みもあって行政が勧めていますよね。山口県もそうです。
でもこの地域猫の取り組みはなかなか成功例が無いとも聞きます。
そこで、先ほど自分が思いついた「猫とふれあえる公園」にするとして、考えを整理してみました。
1 猫ボランティアを集める
猫好きでこの公園の猫達を世話をしたいと思う人たちに呼びかけて、交代で世話をします。
・餌やり←これはすでにやっている人がいる
・トイレの世話
・病気や去勢手術(獣医さんにも協力してもらって)
2 地元住民と市役所との三者で話し合いと連携
上記のお世話をすることを条件に、この公園の猫達の存在を認めてもらうことと、公園を管理する市役所にもできるだけ協力してもらえるように誠意をもって働きかける
3 活動資金の確保
餌やトイレ、猫達の衛生管理などにはやはり費用がかかります。これを確保しなければなりませんので、公園への募金箱の設置や今はやりのクラウドファンディングでの呼びかけも上手にできたらよいと思います。
今公園に住んでいる猫達のことは、これが上手く回れば何とかなるかとは思いますが、問題なのは「一番悪い猫を捨てる人間」対策です。
我が家でも猫を飼っているので、かかりつけの獣医さんがいます。
お話を聴くと、「こういう取り組みをすると、逆に猫の捨て場になってしまう場合が多い」という悲しい内容です。
どこまでいっても、原因は「人間」なのです。「猫」が勝手にやっているわけじゃない。
この世界を支配している「人間」の心が改善しない限り、どんな問題も解消することは無いのかもしれません。
ただ、「そういう心無い人間は必ず何%かは存在するものだ」という悲しいけれども現実的な割り切りの中で、もしかしたらそういう人間の心を変えていけるかもしれない希望の取り組みにもなる可能性もあるはずです。
この公園にいる猫たちは人懐こいけれども、決して健康状態がよいとはいえません。
できれば元気な状態にして、大切にしてくれる里親さんを探してあげるのが一番いいのかもしれないですが・・・