お父さんには言えないこと(その2) ダメな父親ができるわけ
先日ご紹介した本の続きを読んでます。
最初に断わっておきますが、僕は人のことを「ダメ」というのは大嫌いです。
それは、自分が「ダメ」な奴だと思っているので、そんな風に言われる人の気持ちがいたたまれないからです。
でも、今回はあえてわかりやすいだろうから使ってみました。(ブログの題名としてね)
著者がインタビューした女性の口から出てくる父親は、気が小さくて、お酒を飲んだら乱暴を働くヒト
あとから考えると、仕事で評価されないから、家の中では殿様でいたかったんだろう、と分析されている
著者は言う。会社の中では「仕事ができるかどうかだけが価値基準。性格がいいとか、人としての評価の仕方は沢山あるはずなのに、仕事ができるかどうかでしか評価されない」
1日の多くの時間を職場で過ごすお父さんにとっては、会社での評価が低いこと、そしてそんなことを指摘され続けると、行き場のない焦燥感が大きくなってくるから、それが結局、男をダメにしてしまうんじゃないかな。
仕事の評価と、人としての評価は違うはず。
仕事ができるかどうかが、あたかもその人の価値基準みたいなことしか言えない人間ばかりが集まる職場ってのは、本当は非常に情けない集団なんだろうな
そもそも、そうやって人を非難して、ダメにしてしまう人こそ「真のダメ人間」であると思うのだが、一般的には気づかれていないし、気づく気もない。
こうやって心が傷ついたお父さんが、家庭の中で子供に向かうことで、今度は子供達が傷ついていくような気がするのです。
だから、お父さんも被害者。当然、娘も被害者
だが意外にも、加害者は家族以外にいるのかもしれない。
やはり、この社会を良くしていくためには、人の心が前向きで平安であるように、お互いに思いやりを持たなければならないというのが私の持論なのだ。