脳の力を利用する
前回の投稿から1年ちょっとが経ちました。お久しぶりです。
この間、発信はしてませんでしたが、本を読んだりYouTubeを観たりしていろいろチャレンジしております。
「知っていてもわかっていないことは多いものである」というのを改めてこの1年間で気づかされました。ある意味、知識というものがあるゆえに、勘違いをしてしまうという落とし穴にはまっていたわけですが、それでも、そうやって学んでいくものなんだろうと前向きにとらえています。
たぶん、人生はこの繰り返し。体験して得心することで本当の意味で「知った」ことになるし「身につけた」「理解した」ということになるのでしょう。
その最初の段階が「知る」こと。これがなければ始まらない。そして問題はその次に「行動するか否か」。
さて、今日の題名は「脳の力を利用する」としましたが、これはどういうことか。
このブログでは、私がカウンセラーを目指しているということもあり、「心」「メンタル」に関することをテーマにすることが多いのですが、そもそも「心」がどこにあるのか?ということが疑問になりますね。
医学的に考えたら、思考や記憶の働きを持っている臓器として「脳」が挙げられますが、果たして私たちは脳をコントロールしてるのやら、脳にコントロールされているのやら、という大問題を抱えています。
「歯を磨く」「車を運転する」などという明確な意図をもって自分の体や行動を制御する機能を脳を通じて行っているというのは間違いないですが、果たしてそれは自分の意識が先なのかどうかというと、自分の意識(「〇〇しよう」という命令)が出るより先に脳が動いているらしいのですね。
こうなると、自分の心や意識が何かをしているのじゃなくて、自分がそう思うのも、実は「脳が心にそうさせている」ということになりまして、果たして「本当の自分なるものはどっちなのか」という非常に不可解な世界に入っていくわけです。
まあ、その辺はさておき、とあるYouTubeで「ありがとう」と自分の年齢×1万回言い続けると奇跡が起こる、というお話がありました。そして、「あいがとう」という言葉を発するときに、特に思いを込めることなく、ただ淡々と言い続けるのだそうです。
小林正観さんの御指導だったとのことです。
私、この「思いを込める必要がない」というところがとても気に入りまして、現在暇を見つけては「あいがとう」を繰り返し口ずさんでおります。
まだまだ自分の年齢×1万回には全然達してはいないのですが、日々の暮らしがとても良くなってきている気がします。
表現力が稚拙なので伝わりにくいかもしれませんが、明るく、前向きな、楽しい、みたいな感じでしょうか?
奇跡と呼べるような「現象」はまだなのかもしれませんが、日々の暮らしがこんな風に言えるようになっていることそのものが「奇跡」なのかもしれないと思ったりもします。
だって、暮らしはずっと続く時間の中にあるものだから、それが「楽しく」「明るい」ものであるならば、人生これに越したことはないですものね。
さて、そこでふと思ったのがこの「思いを込めなくてもいいので、ありがとうと言い続ける」ことは、自分の脳に何らかのプログラムを組み込む作業なんじゃないかな、なんて思ったわけです。
先に書いた「脳に操られているかもしれない」的な脳の自動制御システムがあるとして、その自動制御システムはどうやって作られてきたかというと、自分の人生の体験なんだろうと。
そして、過去の人生の体験からは、いろんな感情が自然に生まれてきて、無意識に脳のプログラムにインプットされていく。
そういった過去の体験や記憶による思い込みを「ビリーフ」と呼び、今の自分の価値観を作り出しているもので、だいたいこれが苦しみや生きづらさを生み出していることをこのブログでもよく触れますね。
そして、脳に組み込まれたビリーフプログラムは、これを正当化するために「証拠を探し続ける」ものなのですね。
「また起こった!」「またそうなった!」「だからこれは真実なのだ!」とね。
これって、自分は完全にそう信じていますし、自分の人生の証でもありますから、そんなに簡単に変えられるものでもないのですね。
こういった思い込み(ビリーフ)がいろんなテーマで、いろんな角度で各種存在しているらしいので、人の心は厄介なんですね。この価値観で他人を見て、現象を評価して、比較するからですね。
自分の価値観と違いや差があるものに対しては、不満や否定が生まれる。
で、これまで自分の人生で起こったことを「どうとらまえたか」の積み重ねで丁寧に作り上げた価値観(思い込み、ビリーフ)を書き換える作業の一つがこの「ありがとう」の繰り返しなのではないかと思ったんですね。
「脳は主語を認識できない」という理論もありまして、他人に対する不満や悪口を言うと脳は主語を認識できないので自分に返ってくるというのですね。だから、あらゆる宗教や名言では「不平不満を持たないように」とか「ネガティブな言葉を出さないように」とか言われているらしいのですね。
ある意味、答えはすでに皆さん知っているということになります。
でも、果たしてそれが自分の中に「真実」として組み込まれているかというと、どうでしょうね?
まだ目標の回数に達していませんので、結果をお示しすることはできませんけど、気楽に実践してみたいと思います。
気になった方はYouTubeで検索してみたら、これに関するいろんなチャンネルがヒットすると思いますので、観てみてください。
「脳の仕組みを利用する」のか「脳に操られる」のか、脳と心を切り離して考えてみるのも面白いと思います。