成長のコツは後悔しないこと
私が趣味でやっている中国拳法「意拳」の創始者の残した修養の心構えに「後悔しない」というのがあります。
まあ、修練の方法というのはあるのですが、方法があったとしても技の本質を身につけるのは簡単じゃないですね。
武術はもちろん、スポーツ、楽器、芸術など、上達するまでにプロセスというのは必ず存在します。
ものによっては何年も何年も結果が出ないこともあるでしょう。
「後悔」というのは、「ああすればよかった」とか「やり方がまちがっていた」、「全然うまくいかない」とかを悔やむことなのですが、これは「上達のための行動を起こしたことで気が付いた結果」でもあるんですね。
だから、今までのやり方が悪かったとか、まちがっていた、というのに気が付いたときに、悔やむ必要は全くないということなんですね。
むしろ間違いが分かったことは、とてもありがたいことなんです。
気づいたことによって、進むべき方向や技の細かい機微な部分が見えるようになったり、絞り込めるようになるわけです。
後悔しないことで、上達へのプロセスを確実に進むことができるわけですね。