新しけりゃ良いってもんじゃない
偉い人たちはよく言います。
「新しいチャレンジをしよう」
僕はこれにはあまり賛同できません
それは、受け取り方によれば「新しくなければダメだ」「新しければOK」と刷り込まれてしまう恐れがあるからです。
そして、「今までやっていたことははダメ」「古いものはダメ」も同時に生まれる気がするのです。
確かに時代の変化に適応していくことは大事。むしろ一番大事だと思います。
たけど、これまでやってきていること、歴史があること、伝統があること、全てがダメではないはずです。
こうやって「歴史」とか「伝統」という言葉を出すと、そういう感じがするでしょう?
成果社会の中で、こういった「新しいことをやろう」「新しいことにチャレンジしよう」という言葉は、とても美しく、前向きな言葉として、何度も何度も私たちの思考に定義づけられ、刷り込まれてしまっています。
それは、繰り返すことにより、非常に短絡的な単純思考にすり替えられてしまうかもしれないのです。
もちろん、受け取り手にもよりますが、会社や地方自治体などの活動や運営の中にそういう匂いはしませんか?
せっかくのいい活動をいきなり変えてしまって混乱を招いたり、新しいことを始めるけれど、前にもやっていることもやめられず、アップアップになって質が落ちてしまう羽目になったり。
私なら「今、必要とされることをやろう」「今から将来に向けて、大切なことをやろう」と言いたいのです。
一番大切なのは「中身」
「新しいかどうか」が絶対的判断基準じゃないものもあるはずです。