働き方改革・・・できるかな?
過労死や学校の先生たちのブラック仕事がクローズアップされるようになり、今や「働き方改革」が叫ばれていますね。
ですが、制度や仕組みにばかり目を向けていたのでは、働き方改革なんてできないだろうと思っています。
決して、水を差したりするつもりはないし、労働者が明るく楽しく働ける社会にしなければならないと思っている1人ではあります。
なにせ、現代社会において、人が人生の大部分を費やすのが「仕事」なのですから。
この「働き方改革」というのは、「働く」ことに対する意識がどうなっているのかに目を向けるところから考えていかないと、決して実効性を持つことはないだろうと考えています。
そもそも、「働く」とはどういうことなのか。
「成果をあげる」ために、どういう行動をとることが「働く」ということなのか?
結果も大事、しかしプロセスも大事。
このプロセスの部分が重たくなってしまって、混沌としているからこそ、多くの人たちが苦しんでいる気がします。
そして、目標を目指してどういうベクトルでプロセスを踏むか。そこは、見えているのか?
管理職側も労働者側も。
成果を出したものは褒められる。
でも、成果を出せる人もいれば、出せない人もいる。
だけど、成果を出せる人だけで組織は成り立つのか。
「とにかく成果を出す」ことが目的ではなく、「限られた時間の中で成果を出す」ことが賞賛されるようにしないと、「頑張らなければ」「頑張らなければいけない」が生まれてくる気がする。
評価する方のマインドがしっかりしていないと、評価する側の価値観に適合する職員に評価が偏ってしまい、「滅私奉公で頑張る職員が良い職員」になってしまっていると、口では綺麗なことを言ったとしても、心の奥底の方では「働き方改革?何言ってるんだ!」となっているかもしれない。
それでは何をやったとしても付け焼き刃にしかならないですね。
「頑張るのが当たり前」のマインドセットのままでは、働き方改革は「頑張らない働きかた」とも見えるかもしれないですね。