「祈り」とは・・・

VR(ヴァーチャル・リアリティー)の進化がすごいですね。

最近の映画でもレディプレイヤー1とか、約10年前に世界を驚かせたマトリックスシリーズ、そしてそれらの映画に影響を与えた攻殻機動隊。

いずれも人間の心を電気信号化して、仮想現実の世界を行き来する場面がありますが、現実世界そのものがそういったもではないかという研究もされているようです。

量子論の世界では、人間の意識が量子の活動に影響を与えるということが実験からわかっていて、人間の心は現実世界に何かしらの影響を与えているようです。

ここ数年話題になった「引き寄せの法則」などは、まさにそういう理論がベースにあるみたいです。

 

さて、昔から人間は願い事の叶えるために神様に「祈る」とか「願をかける」ということをしますね。

逆に、他人に不幸現象を起こさせるためにするのは「呪い」というものがあります。

いずれも「術」とか「儀式」はあるかと思いますが、それは人の心の力を集中させる目的で編み出されたものだと思います。

人の思念を極度に集中させるとともに増幅させるための・・・

この世で一番力を発揮するのは、「人の心」なのかもしれません。

その力の引き出すために、いろんな演出やテクニックがある。そんな気がしています。

 

願いを実現するためには「人の心がどれだけ集中できるか?」だとすると、

 

じゃあ、心というのはどの部分?ということにならないかな、と。

 

「何を言っているのかわかんない」と思われた方、心理学の世界では、普段自分で認識できる「顕在意識」と自分では認識不能な「潜在意識」があることが分かっています。

そして、その割合はこんな感じらしいです。

顕在意識:潜在意識=5:95

潜在意識の力が圧倒的に強いというのが、現実で、私が学んだビリーフリセットカウンセリングもこの潜在意識を取り扱います。

 

潜在意識とビリーフについてもう少し知りたい方はこちらをご覧くださいませ

幼い頃の「純な勘違い」がビリーフになって、いくつになっても自分の心を制限する

 

で、今回のテーマ「祈り」についてですが、人の願いは様々あって、

 

「病気が治りますように」

 

「宝くじが当たりますように」

 

「受験に合格しますように」

 

「就職できますように」

 

「好きな人に想いがとどきますように」

 

と具体的にすればとてもたくさんありますが、その根源は、

 

「幸せになりたい!」

 

に、ほぼ集約できると思うのですね。

 

でも残念ながら、それは顕在意識が言っているだけなんですよねー。

残りの95%たる潜在意識も同じように思っていればいいのですけどね。

意外にも顕在意識が望むことと潜在意識とがバッチリリンクしていないことが多いです。

 

自分は幸せになってはいけない

 

自分なんて幸せになれるはずがない

 

自分だけが幸せになることは罪だ

 

こういう「考え方」が強く刻み込まれている可能性もあるのです。

 

人が生き苦しさを感じる要因のほとんどは、自分の心であって自分では認識できない潜在意識の中にどんな価値観を抱えているかに尽きると言ってもおかしくないのですね。

それだけ、人は潜在意識に支配されていると言ってもいいのです。

 

さて、それでは人間の心(意識)が現実世界に影響を与えるほどの力を持っているのであれば、顕在意識よりも潜在意識が何を考えているのか?の方がとても重要だということになりますね。

だから、お願い事を祈るときに、顕在意識はそのお願い事に集中していますが、顕在意識はその祈りをずっと継続されることはできません。

日常生活を営むためにはいろんなことをしなければいけませんし、一日中同じことを祈るなんてことは難しいですね。

 

これに対して潜在意識は無意識下で活動をしていますから、顕在意識が活動している間も人の無意識下で常に活動を行っているということにはならないでしょうか。

 

すなわち・・・

 

95%の割合の力をもって、

無意識下で常に活動を続けている

 

としたら、現象化する物事は

実は潜在意識がそうさせているとも言えるはずなのです。

 

潜在意識は人の無意識下で常に祈り続けている

 

となると、潜在意識の中に組み込まれているものが自分にとって望ましいものでないと、ずっと本意でないことが続いてしまうということもあるのかもしれませんね。

 

引き寄せの法則に関係するかは実は知らないのですが、近年、仏教の禅にルーツを持つと言われるマインドフルネスというこちらで言うと瞑想のようなものが有名になりました。

このマインドフルネスも、潜在意識の力を活性化させるらしいのですが、熱心に取り組んでいたことが有名なスティーブ・ジョブズは残念ながら癌でお亡くなりになりましたね。

同じように、ヨガや中国武術の修行者達も、瞑想やそれに近い修行によって潜在意識の修養をされたにも関わらず、病気で亡くなられている場合があるそうです。

それは、非常に悪い表現ですが「潜在意識の祈りが通じた」ということなのかもしれないな、と思うことがありました。

 

自分自身も武術や瞑想などで、心を整え、夢を叶えるための努力をしていますが、「本当の自分」=「潜在意識」が何を願っているのかを知って、良い方向に書き換えていかないと、と思ったのです。

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