頭の中のイメージは身体動作に影響する
先日、中国拳法の練習に行ってきました。
何事もそうだと思いますが、「姿勢」って大切ですよね。
舞踊でも、習字でも、スポーツでも、動作の基本となる「姿勢」はとても重要視されているはずです。
でも、実は私はこの「姿勢」が悪いのと、さらに昔、テレビとか漫画でイメージ付けてしまった「力む」という癖がついています。
アニメでも漫画でも、実施の映画でも、戦いのシーンでは登場人物たちはものすごく力が入っていますよね。
あれは多分、「そうしないと絵にならない」からだけで、実は実際の武術やスポーツでは「力を抜きなさい」というのがあたりまえのことです。
なにしろ、力んでいたのでは瞬時に対応できないし、パフォーマンスも落ちてしまうわけです。
ですが、私はそういった「虚構の世界のイメージ」で今まで武術の練習をしてきましたので、いざ「その状況になると」自然と力が入ってしまい、力を抜くのがいまだに苦手であります。
実は最近、「自分もかなり力が抜けてきたかな」と思っていたのですが、先達者から見るとまだまだ力んでいるのが見え見えだったらしく、次のようなアドバイスを受けました。
「手足を糸で吊られているというイメージをしてやったらよいよ」
私がやっている中国拳法にも当然「構え」がありますが、私の悩みは「肩が上がってしまう」ことでした。
「構えを維持するために力んでしまい、技の効果がでない」ことが大きな課題となっていたのですが、動作に入る前の「構え」の時点で無意識に無駄な力が入ってしまうのですから、厄介です。
ですが、先輩のアドバイスのとおり、頭の中で自分の手足が糸でつられていることをイメージしながら構えを作ると、自然と力が抜けて、肩が下がってくることがわかりました。
「力む」を作ってしまったのもイメージなら、それを上書きして「脱力する」のもイメージというわけですね。
ちなみに、私のやっている中国拳法は「意拳」といいまして、「意」、すなわち「イメージによるトレーニング」をとても重要視しています。「イメージのトレーニング」と言ってもいいかもしれませんね。
今回、改めて「イメージすることの大切さ」と「実際に身体動作に与える影響の大きさに驚いたところです。今さらながらですが(笑)
そして、この意拳、武術による戦闘技術だけでなく、「養生」といって健康法の要素もとても大きいとのことです。
将来的には、これまで学んできたカウンセリングとこの意拳の養生による健康法で社会のお役に立てたらいいな、なんて思っています。