アルフォンス・ミュシャの超大作に会ってきた~ミュシャ展 国立新美術館~
先週末は東京でした。
半日ほど時間が取れたので、何かいい絵画展がやっていないかと調べると、ありました。
ミュシャ展が国立新美術館で!
アルフォンス・ミュシャは、好きな画家の一人でして、確か以前、北九州市立美術館で展覧会が開かれたことがあります。
ですが、会場に入った瞬間に、今回の展覧会が想像以上のすごいものであったことがわかるのです。
さて、10時開館だったので、30分前に到着したら余裕だろうなどど、地元みたいなことを考えていたら大間違い。
到着時点で、チケット販売所が50メートルくらいの大行列!
あ、コレあきらめたほうがいいかも・・・
と思いましたが、まあちょっと辛抱してみよう、と思ってチケットを購入し、入場制限の中を並んで待っておりますと、意外にも10時半くらいには会場へ入ることができました。
直前にスマホで展覧会の存在を見つたくらいなので、どんな絵画が今回展示されているのかはまったく知らなかったのですが、会場に入って本当に驚きました。
絵がデカイ!!大きさが6m×8mあるそうです!
会場に入ってすぐのエリアに展示されている巨大な絵画は、チェコ国外では初めて公開された「スラヴ叙事詩」というミュシャの超大作なのだろうです。
そして、この大きな絵画が20作品すべて展示されている。
何よりも私が一番うれしかったのは、絵が大きいから人が多くてもしっかり鑑賞できる、ってことです。
そりゃ、細かいところまでジックリとはいきませんが、これだけ大きな絵だと、全体の構図を把握して風景として眺めるには、ちょっと遠くから眺めた方がいい感じなのです。
そして、配布される展示解説には、絵の配置や絵の写真入で説明がされていて、近くに行って絵の名前を見なくても、どの作品がどれなのかがすぐにわかるようになっています。これはありがたい!
ここまで書いても、多分私の感動はなかなか伝わらないと思いますが、驚くなかれ、このスラブ叙事詩、実は撮影可能な絵のエリアがあるのです。
撮影OKだった絵画をご覧ください。
「スラブ民族の賛歌」
これはどこかで見たことのある絵ではないでしょうか。
撮影可能コーナーに入ってすぐのところに展示されていて、色彩も明るくて迫力のある絵画なので、テンションも上がります!
こちらは、「スラヴ菩提樹の下でおこなわれるオムラジナ会の誓い」
これも明るく前向きなイメージがする絵だったし、中央部の光の描写がすごく輝いていてよかったですね。
みなさんこうやって熱心に写真を撮影します。
ようこちらは、「聖アトス山」
神々とともに祈る姿でしょうか。神々しい光が差し込んでいます。でも、何だか人の表情は暗いようです。
「イヴァンチツェの兄弟団学校」
「ロシアの農奴制廃止」
遠くに見える宮殿はロシアのクレムリンだそうです。
いずれの作品もそうですが、特にこの絵は本当にその場にいるような気分にさせてくれます。
この展覧会は、この「スラブ叙事詩」を観るだけでも価値があると思います。
それに、なんといっても「人が混雑していてもある程度楽しめる」というのがすばらしいと思います。
そして、まるで絵の世界の中にいるような気分になれるのが大きいですね。
この国立新美術館の「ミュシャ展」、特設サイトでは「スラブ叙事詩」のすべての作品を画像つきで、そして大作以外の作品についてもあらかじめ情報を得ることができますので、興味がおありの方は、まずはサイトを覗いてみてください。
このサイトだけでも観る価値ありです!
ちなみに、「ミュシャ展」は2017年6月5日までだそうです。
ツイッターで混雑状況も配信しているので、タイミングを見計らって行くことも可能です。
でも、「スラブ叙事詩」だけなら、ちゃんと観れると思いますよ!