AI進化の時代だが、人間が幸せになるためには、「人」についてもっと研究すべき
地方創生とか、経済振興とか、まちづくりとか、日本中で取り組まれていますが、一方でIT業界におけるAI研究はどんどん進んで、将来は人間と同じ感情をもった人工知能なんかもできるような勢いです。
人間が作った「道具としてのAI]であれば、それはそれで良いとは思うのですが、さて、人間は今幸せになっているんでしょうか?
「人間の願いは幸せになること」
おそらくほとんどの人たちはそう思っているはずです。
ですが、現実はそうなっていますか?
IT革命により社会のスピードは大幅に加速し、人間の活動やコミュニケーションの世界は便利にはなりましたが、人間の介在する場面というのはかなり失われてきていると思います。
つまり、昔であれば人間がやっていたことをマシンがやってくれるので、その仕事は社会から消えてしまったということです。
ですが、これだけ進歩して、お金も使ってきたけれど、地方創生だの経済振興とかいうのはうまくいっていないわけですね。
なぜでしょうか?
それは、これらのことは「人間でなければできない」ことだからではないでしょうか?
それと、「幸せになりたいと願っているのは人間だけ」ではないでしょうか?
犬とか猫って、「しあわせ」の概念ってあるのかな?
そうなってみると、「幸せになりたい人間の視点」で見たときに、今向かっている未来の社会っていうのは本当に目標としてふさわしい世界なのでしょうかね?
先日参加した社会学の勉強会で先生が言われていたのが、「人がどれだけ魅力的であるかが重要」というようなことでした。
幸せになりたいのが人なのだから、「人の気持ちがどう動くか」がある程度わかっていないと、無駄なことを繰り返すだけになってしまう。
そう、果たしてAIがはじき出すかもしれない「人間の幸せ」が果たして本当に私達の幸せなのか?私たちはそれを願っているのか?ちゃんと考えて行動しないと、おかしなことになるんじゃないかなと思うんです。
現在、幸せを感じていない人が多いこの日本、「人が求める幸せとは何か?」「それぞれの人々が幸せになるためには何が必要か?」、まずはそこを考えることが必要じゃないかなと思うわけです。
これがまた100人100様ですから、決して簡単ではないですけどね。
何かに積極的に取り組みたい人もいるけど、自分からはしたくない人、まったく興味を持たない人もいるけれど、日本のそれぞれのまちがどうなっていくかは「そこにいる人がどういう人達か?」にかかっていると思うのです。
だからこそ、人は何者で、どういうことを考え、感じ、動くのか?
こういうことを解明して、コレを正しく運用する。
こういうことができる人が求められていると思うのです。