映画「サヨナラの代わりに」
難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)に侵され余命少ない女性と、その介護人として雇われた女子大生との心の交流を描いたドラマです。
主人公のケイトは、夫に黙って介護士をクビにして大学のHPで見つけた大学生を新たな介護士として迎えます。
このベックはクラブで歌手を目指すパンクな奴。
だけど、いざ本番となると歌えなくなってしまう。そして、大学教授との不倫など粗暴な生活を送っています。
料理もできない、言葉遣いも悪い
だけどケイトは彼女にサポートしてもらう生活を続けます。
そして、夫の留守中にタブレットを盗み見て発見される夫の浮気を裏付けるタブレットのメール
家から夫を追い出し、二人だけの生活がスタートする・・・
やがて心が通じてくる中、死が近づくことへの恐怖と、周囲に与える影響を気にするケイトはベックに促されて感情を吐き出す・・・
この映画で心動いたのは、ケイトの世話をする中で変わっていくベックの姿
授業中もケイトのことを思ってALSについて調べていたり、後になってわかるのですが大学を辞めてしまったりします。
自分も病んでしまって気づくことも多いのですが、人ってのは親との関係やら病気との闘いの中でいろんなことを学ぶのですね。
そして、それは縁のある人と人とのつながりの中にもある。というか、その中からしか生まれないとも言えるのかもしれない。
人と人の偶然のめぐり合いが実は偶然ではなくて、何か特別な縁でつながっているんじゃないか、いやそうであったらいいな、と思ったのでした。